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すごい実践してる養護学校の話
2012/12/13(Thu)
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 このタパル(仮面)どう?もう、なんて言うか胸をかきむしりたくなるよな衝動が湧いてきて平静ではいられない気分。
すごいでしょ?…と自分が作ったわけでもないのに自慢する。
目はガチャガチャのケース。ちゃんと穴があいていて向こう側が見えるようになっている。そして、紙粘土でできているのでとっても軽い。で、この迫力!重そうに見えるよね。
これ作ったの、ある養護学校の生徒さん達なの。残念ながら個人情報保護の観点から校名は書けない。今から書く体験、新たな気づきや感動があって、ひと月ほど前の出来事なのにいまだに書かずにはいられない何かが私の中に渦巻いている。

このお面達「バロン」です。

えっバロン??
とお思いのあなた。

そうです。あの「バロン」です。

この秋は養護学校の風が吹いていて、複数校にお邪魔する機会を頂いた。
その中のとある音楽の先生、ホントこの方ユニークな先生でものすごいアイデアの豊富な方。
いや、ただ思ってるだけじゃなくてアイデアをそく実践にまで高めちゃうパワフルな方。
具体的に言うと、私とのかかわりは
バリの音楽や踊りを授業で使いたいのだけど…と相談を受けたのがきっかけだった。
ガムランの事は私じゃ頼りにならないのでスアラスクマのカツさんにも協力してもらって簡単なアレンジを考えてもらい、それに合わせて私が簡単な振りつけをしたり、またガンサやクモン、カジャールその他の楽器を貸してもらったりして、先生の「子ども達をホンモノに触れさせたい」という思いを実現させるお手伝いをさせてもらった。
それに先だって、美術の授業ではバリの仮面にインスピレーションを得て色々なお面を作り始めていた。
それがこのタパル(仮面)だ。
「バロン」と呼んでいたのできっと「バロン」を見てイメージ広げたんだろうなあ。
面白い!黒い「バロン」や赤い「バロン」。ここにはアップできなかったけど緑の「バロン」もあった。
頭のプラダ(金)がバリっぽさをさりげなくイメージアップしてる。
でいて同時に畏れ多いような雰囲気がある。
ホントに「バロン」だ。
 相談を受けた時には、最終目標は楽器を奏でられるようになったらそれに合わせて踊る。作った仮面を装着して…という話をしてらして、聞けば聞くほど前のめりになる自分がいた。
バリの芸能、音楽と踊りと造形(衣装やかぶり物、仮面など)が三位一体となっている。
まさにそこを授業でなぞっていく試み。嬉しいし有難うだし…。それを生徒さん達がどんな風に吸収していくのかとても楽しみだった。しかしやるとなったらかなり大変。それでも「本物に触れさせたい、味わわせたい」という先生の熱意と、その背後に先生をそんな気持ちにさせるかわいい子ども達の姿が感じとられた。

 実際授業がスタートしたら現場の実情に合わせて軌道修正され、音楽の授業では楽器の演奏のみになり、仮面は視界が狭いので安全面を考えて、「つけて踊る」という体験は見送られた。なるほど。経験積んだ私達でもタパル(仮面)をつけて動くって難儀だもんね。わかる。
 事前準備のお手伝いだけではなく、私が楽器搬入のために学校へお邪魔した折、せっかくなので踊りを披露…一緒にダンスを踊る時間も作って…と実際に生徒さん達の前に立つチャンスを頂いた。
集中力の持続に5分くらいが適当と提案頂いたので曲を編集し、フル衣装でテレックを踊った。

 困惑したような、あっけにとられたような、怖いもの見たさのような、それでいて何かワクワクするような、むずむずするような、知らないけど身体動いちゃうような色んな視線の入り混じった沢山のまなざしに取り囲まれていた。何のフィルターもかかってないストレートなまなざし。美しいテレックの音色とキラキラ衣装をどんな風に感じとってくれたかな。踊る私は不思議な高揚感に包まれていた。
 この時間は「観る」と「踊って体験する」がメインだったので、身体の上下動や手首のプタル、スルデットなどを簡単に織り交ぜた振り付けでカツさんが作ってくれたガムランに合わせてみんなで踊った。ここでガムランが思ったより随分横揺れのリズムで、それって縦ノリのリズムよりはるかに取りづらいんだと痛感。だってその場でがに股アップダウンしながらみんな懸命に音に合わそうと苦労してたから。それで即興でステップを歩きで加えてみたら随分リズムを楽しめるようになってなるほどリズムは足だ。うんうんそうそう何かイイ感じ。楽しくなってきたゾ。いいねいいね。
 そのあと持参したタパル(プトゥリ、ダレム、ガルーダ、かえる、プナンプラッ)を見せて、つけたい人がつけてアグムのポーズでキメる。様々な反応があって拙い文章力が悲しい。仮面って異形の物だから、直観的に好悪を感じるものである。この学校の生徒さん達はおおむね受け入れていた。思い込みかな。

 この45分のために前もって何度も音楽の先生と内容を話しあった。子ども達にいかに寄り添いながら授業を進めていくかの助言を数々頂きながらこの日を迎えたのだけれど、結果は多分私の方が得るものが大きかったのではと思う。どこで誰に向けて踊っていくのか、踊る事の意味をあらためて考えさせられた日だったし、日頃「きれいなお姉さんが出てくる踊りの方がいい~。仮面舞踊たいくつ~」と受け止められる事を経験してるので、仮面舞踊をスッと自然に受け止めてくれたのがこの子達だった事、そして美術や音楽の先生があえて取り上げて下さった事が嬉しかったし、感謝の気持ちでいっぱいだった。仮面舞踊だからこそというところがあっちにもこっちにもあって仮面舞踊ってやっぱり根源的なんだなあとあらためて実感した。





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コメント
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いいじゃん!
2012/12/16 18:59  | URL | 惠藤憲二 #SFo5/nok[ 編集] ▲ top
-  -
ありがとうございます。
2012/12/19 15:28  | URL | magicyoko #-[ 編集] ▲ top
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